「男子厨房に入らず」。この言葉の意味は、男子たるもの女性の仕事場である厨房に入ることや口出しをするものではないとの意味があるようです。
20年ほど前になりますが、区民より「妻が倒れて食事に困る」「男が残されると食事が特に困る」や、「男性も食事づくりを覚えたい」などの声を受けて、男の料理教室を開催いたしました。教室は好評で、参加者も多く盛況でした。当時、「男子厨房に入るべし」のフレーズで、新聞記事にも数多く掲載されました。教室開催後に継続の要望が多くあり、フォロー教室を立ち上げました。
2010年の今では、健康づくり課が支援する自主グループは世田谷区で8グループほどあります。すべてのグループの総勢は、150名程度です。
特に、danchu会は、立ち上げてから早19年になり、来年は20周年を迎えます。85歳の方も、事前の買い物準備や当日の材料分けや計量を行います。分け隔てなくみな平等に働きます。様々な経歴をお持ちの方がおられますが、会では経歴や肩書きは特にこだわりません。肩がこらずに長続きするグループを目指しました。新しい会員の方もおられますが、立ちあげ当初からのメンバーもおられます。
男性だけの会ということも参加しやすい理由のようです。調理実習の講師である在宅栄養士から、健康的な食事の話を聞き、献立も健康的でおいしいメニューを中心に実習してきました。家族の中で男性が健康的な食事に理解があると、栄養改善が行われやすいことを支援してきて実感しました。 奥様と、薄味に関する不要な口論はしなくても済みます。ご主人自ら、おいしいかつおだしをとり、野菜たっぷりのおいしい味噌汁を提案されます。
こうした地区組織育成は、行政の管理栄養士にとって重要な業務です。また、役割のひとつとして、地域マネジメントが大きな力を発揮します。自らが講師になってばかりでは、地域の栄養改善や健康に関する波及効果は望めません。リーダーを育成し、地域住民のグループを支援して初めて地域の改善が推進されます。
私も毎日、地域力の助けをいただいて日々の業務を進めさせていただいております。業務を進める中の笑顔も貴重です。写真のdanchu会の皆さまも笑顔です。 |
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※danchu会は、世田谷区北沢保健福祉センター健康づくり課主催の男の料理教室修了者の会です。
世田谷区内在住で、教室終了者のみが参加できます。現在は定員いっぱいで新入会者の受付は行っておりません。 |