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社団法人 日本栄養士会会長 
中村 丁次 

あなたの夢を、みんなの力で実現する


 社団法人日本栄養士会は、管理栄養士・栄養士からなる専門職の団体です。専門職とは、欧米ではプロフェッショナル(Professional)と言われ、その分野に対して特別な知識や技術を持っている人々です。しかも、栄養学者や栄養の専門家といわれる人々と異なり、私たちは公的資格を持っています。公的資格を有するということは、国や地方自治体が管理栄養士・栄養士の専門的な知識や技術を認定していることであり、私たちは関係する法や制度、さらに道徳的規範に基づいた職業倫理を順守して行動することを、社会に誓約していることにもなります。管理栄養士・栄養士は、栄養や食事を通して人々を健康で幸せにできる知識や技術を有し、その実践活動を職業として社会に貢献することを使命としています。しかし、このことを悪用すれば、人々を不健康で不幸せにすることもできるのですが、私たちは専門職であるがゆえに、決して不正に使用しないし、常に真実を述べることを誓っています。ここで言う、真実を述べると言うことは、単に嘘をつかないということではなく、最新の科学的なエビデンスに基づいた真実を言うということです。


  現在、日本栄養士会は、栄養や食事に関連した多くの課題に取り組んでいます。少子高齢社会が進む中、栄養改善は、保健、医療、福祉の領域にどうすればもっと貢献できるのか、真剣に検討しています。例えば、平成17年度の介護報酬改定において「栄養ケア・マネジメント」が導入され、平成20年4月に「特定保健指導」が新設され、診療報酬改定においては平成18年度に入院時における「栄養管理実施加算」が、平成22年度から「栄養サポートチーム加算」が導入され、私どもの役割が明確に位置付けられました。この間、第15回国際栄養士会議(ICD2008)と法人設立50周年記念事業も行いました。21世紀を迎えて、私どもは従来の食べ物の栄養管理のみならず、人間の栄養管理に組み込み、栄養を介した人々への直接的サービス、つまり対人支援活動を始めたのです。


 ところで、管理栄養士・栄養士さん、さらにそれらを目指しているあなたには、今、どのような夢がありますか? 「もっと栄養指導がしたい」、「もっと病棟で栄養管理をしたい」、「NSTに参加したい」、「管理栄養士になりたい」等、多くの夢があると思います。皆さんが、そのためにひたむきに努力することは大切なことです。しかし、それだけでは、夢は単なる夢で終わります。なぜなら、我々の仕事は、日々変化し、しかも、各種の制度や法律で規定されて、時にはその仕組みや内容を自分たちの力で改善しないと実現できないことがあるからです。制度や法律の改正には、私たちの思いを各種の団体や学会、さらに政治の場に、結集した大きな力として届ける必要があります。また、自分の知識や技術を向上させるにも、一人で学ぶのではなく、同じ仲間と一緒に取り組んだほうが確実で、効果的です。

 

 日本栄養士会の会員であることは、約六万人の仲間が、あなたの発展と夢の実現のために力を借してくれているのです。

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