令和6年度介護報酬改定のポイント

令和6年度介護報酬改定　栄養関連の加算（概念図）

2024年1月22日、社会保障審議会（介護給付費分科会）において、令和6年度介護報酬改定の主な事項が示されました。令和6年度の栄養関連加算をまとめると下図のようになります。

作成：（公社）日本栄養士会福祉職域

今回の主な改定のポイントは以下の通りです。

介護保険施設から、居宅、他の介護保険施設、医療機関等に退所する者の栄養管理に関する情報連携が切れ目なく行われるようにする観点から、介護保険施設の管理栄養士が入所者等の栄養管理に関する情報を、他の介護保険施設や医療機関等に提供することを評価する「退所時栄養情報連携加算」が新設されました。

また、再入所時栄養連携加算について、栄養管理を必要とする利用者に切れ目なくサービスを提供する観点から、医療機関から介護保険施設への再入所者であって特別食等を提供する必要がある利用者が算定対象に加えられました。

リハビリテーション・機能訓練、栄養、口腔の取組を一体的に促進し、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点から、要件を満たす場合について評価する新たな区分が設けられました。また、令和3年度介護報酬改定において示された一体的計画書の見直しも行われました。

管理栄養士による栄養食事指導を充実させる観点から、算定対象を通院又は通所が困難な者から通院困難な者に見直されました。

また、終末期等におけるきめ細かな栄養管理等のニーズに応じる観点から、一時的に頻回な介入が必要と医師が判断した場合、追加訪問することが可能となる見直しがされました。