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"ジャパン・ニュートリション"が上海に上陸! 「日中健康栄養交流会」を開催

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 2023年9月19日(火)、中国の人々の食生活改善による健康維持・増進や生活習慣病の予防、両国の食品産業の交流と貿易を促進することを目的に、オークラ ガーデンホテル上海にて、日中健康科学会、在上海日本国総領事館、日本栄養士会の主催により「日中健康栄養交流会」が開催されました。当日は、およそ350名が来場。また、明治(中国)投資有限公司、日清奥利友(中国)投資有限公司ほか、日系企業を含む19社が協賛と、その期待値がうかがえます。

主賓として、赤松秀一在上海日本国総領事・大使が出席

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 交流会は赤松秀一在上海日本国総領事・大使(写真上)のご挨拶により開会、1947年の栄養士法制定から今日まで続く日本の栄養政策が、中国で顕著な栄養過剰、生活習慣病に歯止めをかけることへの期待を述べられました。続いて、NPO法人日中健康科学会の戴理事長からは、日中両国トータルヘルス産業における交流の推進に向けて、産官学での連携が求められました。

管理栄養士・栄養士の未来は、国境を超え、加速する

 同交流会のメインとして、中村丁次会長の講演「ジャパン・ニュートリション」による人類の健康及び世界の平和への貢献」と続きます。講演は五つのパートにわかれ、「ジャパン・ニュートリション」を紐解いていきます。一部では、『「東京栄養サミット2021」から「G7広島サミット2023」へと題し、世界における"栄養"のポテンシャルについて解説がされました。次に、「日本の栄養改善とジャパン・ニュートリション」では、第二次世界大戦から今日までの日本の栄養政策について、伝統的食文化と栄養科学の融合について語られます。三つ目は、「ジャパン・ニュートリションの成果」。日本の栄養政策の成果について、定量的な評価を加えます。四つ目は、「持続可能な健康な食事に貢献するジャパン・ニュートリション」とし、"からだにも、地球にもやさしい食事"について、「肉食は、人間に必要なのか?」、「人にも地球にも、健康な食事をしている国はどこか?」といった内容の講義が続きます。そして最後に、「ジャパン・ニュートリションによる国際貢献」と題し、ベトナムにおいて栄養改善を支援したこと、「アジア栄養士会議(ACD 2022)」の活動などが紹介されました。
 「日本は、栄養改善を重要な国策として位置づけ、海外からの食糧の輸入と食料政策と同時に、栄養政策に取り組み、栄養改善の人材養成を行い、健康な食事と栄養にアクセスできる社会を作った。その結果、栄養欠乏を戦後約20年で解決し、高度経済成長後の食事の欧米化による糖尿病などの非感染性疾患を予防することができ、健康、長寿国を建設した。このサクセスストーリーをジャパン・ニュートリションと言います」とまとめました。

止まない質疑応答、さまざまな栄養・食事への関心

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 講演会を終え、質疑応答が行われました。ベジタリアンについて、外食に偏ることへの見解、豚肉の栄養的見解、学校給食のセンター化についてなど、多種多様な質問が飛び交います。中村会長は、一つひとつ丁寧に回答を返します。「日本は、およそ150年で身長は高く、寿命は倍になりました。栄養の力で、中国のみなさんも健康で幸福な人々が増えることを願っています」。最後に、下浦専務理事の閉会の挨拶により、交流会は盛会裏に終了しました。

 閉会後には、日本の在中国各企業及び中国企業との懇親会が開催され、中村会長を中心に有意義な意見交換も。世界に広がる「ジャパン・ニュートリション」。管理栄養士・栄養士の未来は、国境を超え、加速していきます。

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●「日中健康栄養交流会」
・期日:2023年9月19日(日)13:30~16:30
・会場:オークラ ガーデンホテル上海 グランドボールルーム

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