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【資料・事例】【地域活動】農園の売り上げを3倍にした管理栄養士ならではのコトづくりとは?!

全国からこんにちは!/フリーで活躍する全国7,000人の"働く知恵"を発信!!  Vol.1

<古屋千鶴(ふるやちづる)/山梨県笛吹市>

地域体験に食育をプラス

 私の住む山梨県笛吹市一宮町は、 "桃の里"で有名ですが、秋にはぶどう、柿の収穫と続く果物王国です。
 その地域の特性を生かし、産地ならではの本物の食材を贅沢に使用した食体験と管理栄養士ならではの経験を生かした食育をコラボレーションして、体験のビジネスに成功しました。
 現在私は、手作りの楽しさ、食を仲間と囲む楽しさ、私たちのからだに必要な栄養の知識を学ぶ場、生産者と消費者がつながる場所、また、観光で山梨へ来られる方が"食や農"を通して楽しめるスポットとして、「マルサマルシェクッキングスタジオ」の企画・運営を行い、山梨の魅力を発信しています。
 さらに、県内のホテル関係者へ個別に直接提案をさせていただき、連携して農業と観光を結ぶ旅プランも実現しました。月に1回、県内の養魚場や農家の方にも協力いただきながら、栄養について学びながら大人も子どもも一緒に食育体験ができるような企画もしています。

家族で楽しめる体験型食育を!

 特に大人にとっても魅力的なイベントとして、山梨県都留市の柴崎養魚場で、自分で竹から釣りざおを作り、自分が釣った魚をおろして刺し身にしたり、丸ごと焼いていただく企画を開催しています。10月には、養魚場の魚をふ化させていく作業を一緒に学び、卵をしぼる体験と合わせて、しょうゆ漬けにした卵を親子丼にしていただきます。卵やさけの栄養素が私たちの体にどう働くのか、をお話ししながら生きる力を食体験から身に付ける企画で、普段できない体験ができる人気のイベントです。

10月養魚場での卵絞り体験_1280.jpg

 また、山梨の農園ならではの体験企画として、フレッシュな果物を使用したパフェ作りや、山梨の郷土料理であるほうとう作り、ジャムや干しいもといった加工食品作り、ぶどうや桃の花で染める草木染め体験等、食べ物だけでなく、農園から収穫する素材を使用して、30分~1時間でできる体験をカフェで楽しんでいただいています。なお、干しいも用さつまいも(紅はるか)の苗植えから収穫までの体験、さつまいも特有の栄養素である白い液体のヤラピンの働きについての話しも交えながら、食べ比べや調理法による味の違いなど、食育を交えたを親子参加型の企画も農園ならではです。

5月サツマイモの苗植え体験_1280.jpg

6月フルーツアーツイベント_1000.jpg

"地域を食で元気にすること"がビジネスの秘訣

 物を売るビジネスが多い中で、体験をビジネスにできるのかと心配していましたが、体験という商品は、消費者にダイレクトにこちらの伝えたいことが伝わります。リピーターや農産物の販売量も増え、毎年来店される利用者も増加して、収益はスタート当初から3倍増になりました。食を生み出す畑という場所には、いろいろな可能性があります。クッキングスタジオに来店される方から、食を仲間と囲む喜び、食の大切さ、食の楽しみ、本物の食のおいしさ等、たくさんの感動の声をいただき、産地ならではのおいしさ体験の魅力が、人々に伝わってきたのではないかと感じています。

 一方、山梨県にはたくさんの遊休農地があり、これらを積極的に利用した食育プログラム作りができないものかと、県内の管理栄養士・栄養士と一緒に模索しているところです。

 また、笛吹市は観光の町なので、宿泊しながら畑で作物を作ったり身体を動かしたりと、観光と農業体験を交えた宿泊型新保健指導プログラムが作れるのではないかと考えています。

 このように「農×食体験」を通して、生きる力を育む食育プログラムや、豊かな観光資源を生かして生活習慣病の予防を目指す保健指導プログラムの作成など、人を健康にするだけでなく、地域も元気にする管理栄養士として、「農×食体験」の企画・実践を続けてさらなる可能性を広げて行きたいと考えています。

古屋千鶴◎ふるやちづる profile

相模女子大学学芸学部食物学科食物学専攻卒業、山梨県甲府調理師専門学校教諭、山梨県立高等学校家庭科教諭、甲府共立病院総合健診センター勤務を経て、2012年よりマルサマルシェクッキングスタジオ

<お問い合わせ先>
公益社団法人 日本栄養士会 地域活動事業部
〒105-0004 東京都港区新橋5-13-5 新橋MCVビル6階
Tel 03-5425-6555 Fax 03-5425-6554


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