【日本政府】日本政府主催パリ栄養サミット公式サイドイベントが開催
2025/04/09
ニュースのポイント
- 「パリ栄養サミット2025」がフランス・パリで開催
- 日本政府主催の公式サイドイベントが2025年3月26日(水)に開催された
- 公式サイドイベントでは中村丁次会長のビデオメッセージが放映された
2025年3月27~28日に「パリ栄養サミット2025」がフランス・パリで開催された。栄養サミットは、世界における栄養不良の撲滅のために各国要人が集まり栄養改善の取り組みについて議論する機会であり、2013年にロンドンでスタートして以降、リオ、東京と開催され、今回のパリで4度目の開催となった。
2025年3月26日(水)現地時間9時~11時(日本時間17時~19時)には、パリ栄養サミット公式サイドイベントとして日本政府主催のイベント「Exploring Opportunities for Nutrition Improvement: Involving Multi-stakeholders with Differential Approaches Based on Diverse Country Experiences」が開催された。
プログラムは「Part1. Introduction-Food for Thought」「Part2. Nutrition as an Investment for the Future」「Part3. Reevaluating Multistakeholder efforts and Identifying the Best Practice for Next Steps」の三部構成。
Part1では、外務省の挨拶からはじまり、2024年1月に発生した能登半島地震とその復興における食を中心とした取り組みをまとめたNPO法人日本リザルツ制作の映像作品が放映された。
Part2では、JICAやその支援先であるマダガスカル、ナイジェリアによる、世界の栄養の現状、学校給食の重要性、ユニバーサルヘルスカバレッジへの栄養の統合等についてのプレゼンテーションが行われた。
Part3では、厚生労働省、農林水産省、国立健康・栄養研究所、団体等による、日本における様々なステークホルダーによる栄養課題への取り組みについての発表と、栄養問題や食文化など国・地域特有の事情を考慮した健康的な食環境づくりについて、多部門連携によるエビデンスに基づく政策立案のためのアカデミアからの知見等交えたディスカッションが実施された。
日本栄養士会の中村丁次会長はPart3にビデオメッセージにて登壇し、日本の栄養改善が、「栄養士法」と「栄養改善法」といった法制度に立脚し、多くの管理栄養士・栄養士を養成し、社会のあらゆるところに配置したことと、伝統的な食文化を残しつつ栄養バランスを改善した「持続可能な食事」を管理栄養士・栄養士が国民に広めたことによって成功したことを示し、このモデルを「ジャパン・ニュートリション」として世界に発信した。
会長のビデオメッセージについては、下記リンクより視聴可能。国内外に日本の栄養改善について発信する際にご活用されたい。
■パリ栄養サミット開催と日本の栄養政策に関する情報発信(厚生労働省)
■パリ栄養サミット公式サイドイベント 中村丁次会長スピーチ(日本栄養士会公式Youtubeチャンネル)